雲海と富士山

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南アルプス北岳に登頂したとき、雲海に望む富士山を見た。

日本一の山は皆当然のように富士山というが、二番目はあまり知られていない。
そんな二番目に高い北岳に登頂した。
名前も無個性のように単純だが、歴史のある山は大抵単純な名前なのだ。
昔の人は名前を個性的にすることではなく、
シンプルで短くありのままにすることが心に残るという美的感覚を持っていたのではなかろうか。

3000m級の山を登るということは、森林限界を超え、低層雲を超えることであって、
そこには荒涼とした岩稜と雲海が聳え立つ別世界なのだ。
北岳から南を見た景色は、やはり3000mを超えた富士山しかなかった。

そんな非日常を味わいたくて、また週末をつぶして登山に旅立つのだ。