Scene #10: 霧の中

長野と群馬の県境、渋峠

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国道最高地点はうまくいけば雲の上だが、私が行ったときはさながら霧の中。
深い霧が漂う中を進んでいると、霧に吸い込まれるようであった。
霧を掻い潜って、掻い潜っても、同じ景色が続くと心細い気持ちになる。
日が沈んでしまうような焦燥感に襲われる。全ての感覚が奪われるようだった。

そんな中で、見えない中を進む、独特の冒険心にも火が付いた。
仕事の中でも、人生の中でも、ゴールすら見えない時がある。
足掻いて進んで、景色が変わってくればいい。