匂い起こせよ梅の花

東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ   菅原道真

 

春が来れば、卒業する当事者でなくても、昔卒業した時の頃や、新生活を迎えた昔の頃を何だか思い出すことも多いのではないでしょうか。

 

春といえば、行く当てもなく当日決めた卒業旅行、はじめての独り暮らし、段ボールだけになった寂しい部屋・・・いろいろ思い起こされます。

 

そういった生活の変化の際には、これまでの自分とのお別れ、未来への自分への出会い、時間を超えて共有される感情が含まれていますね。

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梅, 春

 

北海道道52号 屈斜路摩周湖畔線

厳冬の冬に北海道をドライブしてみたかった。

行く前は、冬の北海道がどれだけふぶくのかわからず終いで運転に一抹の不安を感じていた。結局のところ4WDのABS付きであれば運転に問題無し。吹雪くような日は避けるべきだろうけど。

車のドアを開ければ-15℃というところもあった。雪と氷に覆われた自然は美しい。

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冬道, 北海道, 屈斜路湖, ドライブ

 

東大寺

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携帯電話のカメラが高性能になり、一眼レフから遠ざかっている。

記録するには携帯電話がいいけれど、やはり想いを載せながらシャッターを
きる醍醐味は一眼レフならでは。

また気軽に旅できるようになるといいな。

東大寺広目天立像。鬱蒼とした静かな暗がりの中に、格子窓から差し込む光に
照らされた仏像は荘厳で、凛々しい姿だった。

国道139号 松姫峠

クリスマスに限ってすることがなく、街を離れて静かな場所に行く。
それももう何年も前の話なのだが、山梨は大月から東京檜原村へ向かう旅に出た。
街の賑わいとは対比的に、峠道はとても静かだった。
この季節の寂しい木々も物哀れ。日が傾きまっすぐな影が伸びていく。
ただただ自分のエンジン・排気音と風切り音とともに時間を過ごした。

調べてみると、この松姫峠は既にバイパスとなるトンネルが開通しているようだ。
利便性とともに趣が減っていくとはこのことで、趣を求めて旅に出るものとしては
少し寂しい気もする。峠の頂上で、対向する街の標識をそれぞれの方向から
見るのが好きなのだが、そういう風に楽しむ機会も減ってしまっているようだ。
記憶の中の、もう一度行きたい場所。

 

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松姫峠



お題「行きたい場所」