沖縄県道10号 海中道路

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初めて訪れた沖縄は、どこかおとぎ話の国のようだった。
独特な文化と、暖かい気候が、時の流れすら緩やかにしているように思えた。

沖縄はもちろん海に囲まれれ、島々が存在する。
沖縄県道10号、伊計平良川線のうち、
沖縄本島平安座島を結ぶ道路として海中道路がある。
奥に見えるのは浜比嘉島へと続く浜比嘉大橋。

産業道路であるようなのだが、専ら私にとってはタイムスリップした
仕事も忘れたおとぎ話のような中で、ただただ奇麗な景色を最後まで進むと
この先に何があるのだろうという気持ちだった。

紫陽花の景

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梅雨本番に入った。
雨は憂鬱だが、雨ならではの楽しみもある。
家で読書することもそうだが、雨ならではの風景は
この季節にこそ映えるものだろう。
f:id:route99:20180619011718j:plain紫陽花は梅雨の景色を賑やかにする代表的な花だ。
子供の頃の記憶にも残っている。雨が降れば、紫陽花、かたつむり、長靴…
紫陽花を通じて昔の自分を思い出す。
記憶に残る花とは、過去を映す鏡なのだ。
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何故だろうか、紫陽花をとった写真の中で気に入ったものをピックアップしたら、
揃ってガクアジサイだった。ぼんぼりの形をした紫陽花も好きなのだが、
空を向いているガクアジサイは何だか凛々しい。

長野県道・岐阜県道39号奈川野麦高根線 あゝ野麦峠

晴れればバイクで旅に出るし、雨が降れば車で旅に出ればよい。
そう思って旅に出ようと思ったのは、野麦峠
何年か前にいって、地味な道ではあるのだが歴史を感じた道で記憶に残っていた。
このブログにも書いたと記憶しているのだが、現に探してみると残っていなく、
記憶違いということはなかろうが、どこかのタイミングで消してしまったようだ。

そんな記憶の答え合わせを、とも思って岐阜県道39号側から野麦峠に向かった。
国道361号は車通りも多いにぎやかな道なのだが、県道39号に入ると
交通量も減ったひっそりとした道だった。

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トラックも通行できない道であるし、松本側に抜けるにもこの道はわざわざ使わないだろう。落石はそこまでではなかったが、道は細く所々離合が困難なところあり。
峠が好きなのだが、困難な峠道にはだいたいトンネルが通るようになり、
情緒に満ち溢れた峠そのものは素通りされるようになってしまった。

こうしたひっそりとした道であるからこそ、トンネル採掘のお世話にもならず
歴史ある野麦峠は残されているのだと感じた。
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県境となる峠にはお助け小屋があるが、平日のこの雨の中誰もいないし、
既に閉まっている様子だった。雨はひどくなる一方だが、
飛騨から諏訪の製糸工場に向かった女工の苦労はこんなもんじゃなかっただろう。


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展望台には病に侵され帰郷中「あゝ飛騨が見える」といって息を引き取った
政井みね碑がある。
道路をはずれれば、すぐさま山の登るかのような険しい道となり、
10分もしない展望台への道だがすぐさましんどい思いになる。
こうした道を冬の寒い中、雪の降る中往来したであろう女工達に思いを馳せる。
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過去を振り返ると、今は便利になったと思うばかりだが、
今も昔も、生きる時代の中で懸命に働いている姿は変わらないだろう。
政井みねと、兄・辰次郎の表情それぞれに、この時代の苦しさに立ち向かう
確固たる思いを感じた。

 

今週のお題「雨の日の過ごし方」

奈良奥山ドライブウェイ

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日本百名道である信貴生駒スカイラインに行ってみたところ、なんと土砂崩れで通行止め。
近くでいい道はないものかとgoogle mapを見ながら悩んでいたところ
近くにあったいい感じのくねくね道が、奈良奥山ドライブウェイ。

奈良奥山ドライブウェイを若草山側から入り、結構な急勾配をぐんぐん登ると
10分足らずであろうか、若草山山頂の駐車場へと到着。

丁度日が沈む頃であった。駐車場からすぐ着く山頂から見えたのは、
奈良の街並みを一望するパノラマ風景であった。

静寂の中だからこそ、街の生活音やネオンサインが映える。
救急車のサイレン、人の叫び…

冬の澄んだ空気の中で、山に囲まれた範囲隅々と見渡せる若草山から見る
奈良の景色は、不思議と大和の国から伝わる歴史を感じさせた。
奈良の夜も賑やかそうだ。昔の人にとっても今の人にとっても、
夜が単なる一日の終わりではなく、楽しみしていた時間の始まりだろう。

大阪という街

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大阪という街のパワーは凄い。
同じだけの人数が集まった時、ただ人が多い、「人混み」という形容では
到底言い表せない活気と元気を感じた。

ミナミとキタ、よくわからない。道ではなく筋、よくわからない。
お好み焼きが美味しい。二度漬け禁止にひたすらこだわる串カツ屋。
ゆるキャラではなく宇宙人のようなマスコットキャラ。

ここに住んでいる人にとっては当たり前のことなんだろうが、
自分にとっては、日本とはちょっと別の空間に紛れ込んだような
味のある街だった。